Der Korrepetitor

オペラ指揮者&コレペティトア・宮嶋秀郎がコレペティについて語るブログ

指揮レッスン

今日は指揮の個人レッスンをしました!弦楽合奏を指導することになったヴァイオリン弾きの方ですが、指揮は全くの初心者、必要と感じ訪れました。ゆえに全くの最初からです。こういうレッスンは内容的には極めて簡単な最初歩レベルですが、しかし最初はだれでも難しく、そして最重要とも言えます。早い話が、ここでしっかりやっておけば後々楽で強いというわけです。この最初歩を意外といい加減にしてしまっている人、もしくはその段階で間違ってしまっている人、結構いるんじゃないかと思います。


自分は日本の音大は声楽科で留学後指揮科に入りましたが、しかし日本で音大に入ったか入らないかの頃から個人的に指揮のレッスンや練習見学に通い始め本格的に勉強を開始、留学して指揮科に入ったとはいえすでにある程度の経験を積んでいたので初心者では全くありませんでした。とは言え指揮科はこれから勉強を始める人のためのカリキュラムから始まります。そして自分もヨーロッパの基礎教育にはものすごく興味があったので、初期のレッスンは楽しみでした。


母校グラーツ芸大指揮科は、当時は1年目は準備期間と設定され全指揮科の学生(オケ指揮・合唱指揮・コレペティ)が同じ授業を受けます。ゆえに、最初オケ指揮科で入った自分も合唱指揮のレッスンが1年目だけありました。合唱指揮の教授はオーストリアではかなり有名な方、しかも自分が入試前にピアノを習っていた先生の弟ということもあり、かなり楽しみではありました!そして彼の1ゼメスター目のレッスンですが、これがすごくおもしろかった。振り方の基礎を徹底的にやるだけのレッスンですが、極めて自然体だが的確で明確な振り方の指導でした。決して指揮方=メソードがあるわけではなく、まあ彼なりのメソードとも言えるのかもしれませんが、それが本当に自然で音楽的で。うまく言葉では言えませんが、本当に分かりやすくシンプルで最高な訓練だったと思います。


で、後に自分が指揮を教える立場になった時、単発の講習会等は別ですが、今日のように基礎からしっかりやる時間のある時、あるいは初心者やアマチュア向けの講座の時、グラーツで合唱指揮の教授にならったそのやり方が物凄く役に立っていて、かなり参考にしてレッスンを行っています。今日しばらくぶりにこれを教えてみて、久しぶりに自分も当時を思い出し楽しかった。やはり基礎は大事ですねえ!


というわけで、指揮に興味がありこのやり方が気になった方、是非お気軽にお越し下さい!