Der Korrepetitor

オペラ指揮者&コレペティトア・宮嶋秀郎がコレペティについて語るブログ

日本語→外国語

かつて声楽科時代に師事した今は亡き師匠、音楽をすると言うことを実践で以って教えてくれた最初の師匠であった。その基礎があるからこそ今がある。しかし、その師匠の教えで足りない部分があった。


師匠は特に定年後常々言っていたのだが、日本人はまず日本語で理解して日本語で考えるから日本語で表現することを徹底的に、と。確かに皆最初は母国語でそうするのは当然である。しかし、我々西洋音楽を扱う者としては、話はこの後である。仮に最初は日本語で理解したとしても、その感覚と理解を原語(外国語)に切り替えて対応しないと演奏にならない。ひょとしたら師匠はその最初の段階を指導していたつもりなのかもしれないが、しかしその後のことを聞かなかったので、やはりそこで止まっていたのではと思わざるを得ない。


大事なのは、その言葉でどう感じ、どう考え、どう表現するか。早い話が、西欧音楽の勉強とはその作業を永遠やり続けるということとも言える。