Der Korrepetitor

オペラ指揮者&コレペティトア・宮嶋秀郎がコレペティについて語るブログ

やや番外編

コレペティ科在学時、授業やカリキュラム以外でちょくちょく個人的にコレペティをする機会がありました。ある時、某マスタークラスのオーディションを受けたいからとのヴァイオリンの友達に頼まれて初見コレペティをやったことがありました。要するにその友達は、試験前に伴奏付で調整したかったというわけで、厳密にはコレペティと言うより伴奏で付き合った感じでした。曲はW.A.モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番。後に何度も振ってますが、当時は初めてで、楽譜もその当日持ってくるとのことで初見でした。


試験課題は1楽章と2楽章。これはオケの採用試験の定番でもあり、こういったオーディションでも必ず出て来る、言わば避けては通れない課題の一つです。当時の自分にもいい訓練でした。またその友達はすごく音楽的でいい演奏をしていたので、こっちも色々な刺激を受けました。そして初見でというのもかなりいい訓練になりました。結果的にこの練習は2日間行い、友達は準備段階としてとても満足してくれました。また自分も限られた時間ではありましたが、いい経験と勉強になり、友達にはすごく感謝しています。


このように、コレペティ科や指揮科にいるとこのような機会がちょくちょく訪れます。それを受けるか受けないかは本人次第ですが、これこそが生きた経験になる最高な勉強の一つです。日本ではピアノが伴うものは全てピアノ科出身者へと簡単に考えられますが、これは本来コレペティトアや指揮者の専門分野になります。指揮科も数少ない日本では確かになかなかないことかもしれませんが、コレペティトアや指揮者を志すのであれば、絶対やるべき訓練です。むしろ自分から求めて探していくべき実践の場です。