Der Korrepetitor

オペラ指揮者&コレペティトア・宮嶋秀郎がコレペティについて語るブログ

ルサルカ登場人物~魔女

ルサルカには魔女が出てきます。チェコ語でJežibaba(イェジババ)。ルサルカやヘンゼルとグレーテルをはじめオペラにはちょくちょく出て来る特徴的キャラでもあります。ヨーロッパでは魔女伝説などある意味有名なキャラでしょうが、我々日本人には、存在は有名でも感覚的にちょっと近くないような…。日本では山姥とか鬼女とかでしょうか。

チェコに行くと魔女キャラは有名で、お土産品に魔女ネタがよくあります。写真はプラハもお土産市にある魔女群(笑)この感じがチェコでは典型的なJežibabaだそうです!あるチェコ人曰く、この三角帽子と鼻が特徴だそうです。ちなみにこれ、スイッチ入れて叩いたり触れたりすると笑い出します(爆)



ルサルカ登場人物~水の精

ルサルカに出て来る重要役の水の精、チェコ語ではVodník(ヴォドゥニーク)。バスかバリトンが歌う渋い役で、物語全体の進行役的要素を持つ、ある意味主役以上に主役です。水の精という響きからすると日本人的には美しい妖精的なイメージがあるかと思いますが、確かに種類的にはそれで間違えありませんが、このオペラの場合のこの役では、水の精の中の長老として登場するため、バスやバリトンで歌われております。そもそもルサルカというオペラ自体が基本的に水の精の世界の話。主役ルサルカはその世界の若い女性、その世界の長老がここで言うVodníkというわけです。風貌的には全身緑色、これは藻のイメージだと思われます。川や湖の底に長年ある石が藻で覆われて緑色であるように、長老のVodníkも緑色というわけです!

チェコ人から聞いた話ですが、Vodníkとは恐ろしい存在のようです。川や湖に船で繰り出すと、水の中から現れてさらわれる(引きずり込まれる)、そんな恐怖感を持っているらしいです。日本に無理やり例えると河童?しかし河童の方が何となく間抜けなイメージが加わっているように思いますが…。決してVodníkは皿をかぶっていません(笑)

写真は、オペラのルサルカでVodníkを歌うEdurard Hakenという歌手の写真。彼は往年の名Vodník歌いだそうで、自分も敬愛しておりますwこの写真のルサルカのCDもDVDも出ております、お勧めです♪続いて、チェコでの基本的なVodníkのイメージらしい写真、キャラクター的に表現されたVodník人形です。



ルサルカ登場人物~王子

ルサルカの王子、チェコ語でPrinc。言うまでもなくルサルカに次ぐ主役です。Ⅰ幕に有名な格好いいアリアがあり、Ⅱ幕も結構活躍し、最後Ⅲ幕で死んでいく時の歌も劇的で素晴らしい。テノールの格好いい役と言えるでしょう。まあ内容的には自分の勝手により死ぬことになると言う、良くも悪くもテノールらしいわけですが…。声はよほど軽く細い人か強烈に太く重すぎる人でなければ結構幅広く行けるでしょう。個人的にはリリコ~ヘルデンがいいのではとも思います。が、決して声を張り上げる必要はなく、フレージング等でうまく作れて声がうまく運べることの方が大事と思います。

写真はチェコの某ルサルカ公演での王子。まあこんな感じでしょうw