Der Korrepetitor

オペラ指揮者&コレペティトア・宮嶋秀郎がコレペティについて語るブログ

真実を求めて

どういうわけか、オペラ=芝居と思い込んでしまっている日本オペラ界だが、残念ながらこの間違った考え方とやり方は異常なぐらい日本で根付いてしまっている。おそらく日本の音楽界で一番変わらない=変われないものの一つであろう。しかし最近知ったのだが、そんな中でも意外にもその間違えに気づき本物とは何かと考えている声楽家が少なからずいる。中には日本の芝居小屋的オペラ界を見限って真実を求めてヨーロッパへ旅立った者もいる。


まだまだ少数派かもしれないが、そうした純粋に真実のオペラを求めようとするオペラ人がいると知って、正直嬉しかった。なぜなら同士だからである。しかしそうした正常な者が生きていけない状況である現実に変わりはない。どうしたものか…。少なくとも自分はオペラ指揮者として、コレペティトアとして、そういう人たちの助けになりたいと思うし、難しいかもしれないがそういう人たちと出会い、真実を求めるべく旅を続けたいと思う。恐らく、よほど革命的レベルのことが起きない限り日本ではオペラは芝居とされ続けるであろう。むしろそれが真実、今はそういう時代、そうエスカレートして行っている。ヨーロッパでも指揮者のレベルが落ち、いいコレペティトアも減少し、なかなか難しい現実であるが、それでもやはり真実のオペラを求めるにはヨーロッパに行くしかないようである。